日本初の「大病院専属セラピー犬」としてテレビにも取り上げられ有名なベイリー。癒しを与えていたベイリーの引退後はどうしているのでしょうか?
ベイリーのようにセラピー犬になるためには、どのような資格や訓練が必要でその仕事内容とは?犬好きなら知っておきたいセラピー犬についてまとめました。
『NHKスペシャル』2019/1/27
有名セラピー犬ベイリー活躍
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ベイリーは白いゴールデンレトリバーのオス。常勤勤務の医療スタッフとして、神奈川県立こども医療センターで働いていました。
ベイリーはさまざまな施設を訪問するセラピードッグとは違う「ファシリティドッグ」です。ファシリティドッグとは、医療チームの一員として働けるよう、専門的なトレーニングを受けた犬で同じ病院に常駐しているのが特徴。ハンドラーという医療従事者の方とペアになって活動します。
ベイリーは日本初のファシリティドッグとして2010年に静岡県立こども病院で2年半、2012年7月から神奈川県立こども医療センターで約5年間勤務しました。
ベイリーの役割は子どもの精神面のケアをすること。病院での治療の日々は辛いことも多い中、子どもたちはベイリーを見つけるとフワフワな体を抱きしめ笑顔になる、日々の大きな楽しみに違いありません。
大人でも辛い治療でストレスを受けている子どもにとって、いつも同じ犬が寄り添ってくれるということは、大きな安心感につながります。
採血のときに毎回パニックになっていた盲目の子どもが、そばでベイリーが寝てあげることで安心して採血が出来たり、ベイリーに良いところを見せようと辛い検査を乗り越えたり。こういう姿を見ると、いかにベイリーが子どもに与える影響が大きいかわかります。
10歳の誕生日に引退をしたベイリー。人間でいう70代以上というい高齢者になるまで働いたベイリーは、2万人を超える子どもたちを励ましてきたそう。その間、ベイリーへの苦情は一切ありません。優秀な病院職員ですね。
もちろん、後任のファシリティドッグも決まっていますのでご紹介します。
セラピー犬ベイリー引退後と後任
10歳の誕生日を機にフルタイム勤務を引退したベイリー。全くセンターに行かない、というわけではなく、後任犬とともに働いて徐々に仕事を引き継いでいきます。病院のことが大好きなベイリーは、今後もときどき顔を出しながらゆっくり余生を過ごす予定とのことです。
神奈川県立こども医療センターの新しいファシリティドッグは、ゴールデンレトリバーのアニー。1歳のメスです。アニーは日本で初めての、メスのファシリティドッグ。わずか1ヶ月で職場に馴染み、みんなにお腹を出してリラックスしているような場面も増えてきました。
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普段はやんちゃなアニーですが、先輩ベイリーに習って落ち着いて仕事をしており、人に喜びを感じてもらうことにモチベーションを見出しているとのこと。ファシリティドッグとしての才能が十分に感じられ、センターは向こう8年は安泰だと神奈川県立こども医療センターの院長は語っていました。
セラピー犬になるには?資格や訓練
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ファシリティドッグのベイリーは、ハワイで専門的なトレーニングを受けてから日本に来ています。
色んな人と触れ合うため、誰にでも懐き他の犬とも仲良くなれる穏やかな性格でないと仕事が務まりません。犬自身の持って生まれた資質も大きく関係するそう。
ファシリティドッグを扱う人をハンドラーと呼び、ハンドラーは医療従事者です。犬を扱う人はハンドラーとしてのトレーニングをしっかり受けます。
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基本的なしつけに加え、力加減が強くても我慢できるか、後ろから抱きつかれても冷静に対応できるかといった忍耐力も必要になります。車椅子やベッドでの介助など、特殊な訓練が必要になってきます。
セラピー犬になるには、日本アニマルセラピー協会でセラピー犬認定資格を取得する必要があります。受験資格は生後8ヵ月以上、ワクチン接種が済んでいること、トイレトレーニングが出来ることです。
セラピードッグに犬種は限定?
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セラピードッグになれる犬種は特に限定されてはいません。ただ「優良家庭犬協会」から認定されることが最低条件としてあります。
人と関わる、サポートをするために、犬には穏やかさ、人懐こさ、賢さが求められます。性格や長期の訓練を乗り越える能力を考えると、セラピードッグに向いている犬種があると考えられます。
人と遊ぶのが好きなゴールデンレトリバー、社交的なキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。知能が高く、盲導犬としても活躍しているラブラドール・レトリバー、ボーダー・コリー、シェパードはよく活躍しているのが見られる犬種ですね。
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愛玩犬としての癒しを与える、小さくて可愛い小型犬のセラピードッグも存在します。マルチーズ、シー・ズー、トイ・プードルといった、抱っこが好きな犬は特に向いているようです。
犬の性格によって向き不向きがあるため、ファシリティドッグを育成するときは犬の親をさかのぼり、慎重に選ばれるのだそうです。
セラピー犬の仕事はボランティア?
病気やケガ、精神的な痛手を受けた人の不安を減らし、認知症の治療、リハビリの補助でも活躍する、セラピードッグ。彼らの働きはボランティアによって行われているのが、日本の現状です。
世界では多くの国で医療に取り入れられています。アメリカやイギリスではアニマルセラピーが公的な医療行為として認められており、モンゴルでは馬を通じたアニマルセラピーが盛んに行われているそうです。しかし、日本ではアニマルセラピーは厚生労働省に医療行為として認められていません。
2010年7月にストックホルムで発表されたドイツでの研究で、90%以上の医療従事者がアニマルセラピーの効果を認めているという報告がありました。
今の日本では医療にアニマルセラピーを導入しようとしても、費用は全てその医療機関の負担になってしまうので、中々難しいようです。テレビにも取り上げられるファシリティドッグのベイリーの活躍は、日本のアニマルセラピーに対し理解が進む一歩になったと言えるのではないでしょうか。
現在セラピー犬のいる病院
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現在日本で活躍するファシリティドッグはベイリーを除くとたった2頭だけ。神奈川県立こども医療センターのアニーと、静岡県立こども病院のヨギです。
日本で唯一のファシリティドッグプログラムを行う認定NPO法人『シャイン・オン・キッズ』は全病院にファシリティドッグを普及することを目標にしていますが、資金面での問題が一番大きいとのことです。
初年度で1200万円、次年度900万円が必要になるファシリティドッグの導入は、行政のサポートがなく、病院への寄付の文化が浸透していない日本では難しいのが現状。
常駐ではないセラピードッグを導入している病院は他にもあります。青森県八戸市の精神科、松平病院では5頭のセラピードッグが活躍しており、じわじわとアニマルセラピーが広がっているのが分かります。
常勤のセラピードッグを置く病院は少なく、介護施設や病院にセラピードッグが訪問しに行く形が多いです。セラピードッグの派遣を行っている認定NPO法人日本レスキュー協会では、実績回数が3000回を超えています。セラピードッグの活動がより活発になり資金問題がなくなる日が近いことを強く願います。
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