犬にとって運動だけでなく、飼い主との信頼につながるコミュニケーションである散歩。
ゆったり自分の横を犬が歩いてくれたら理想的だなぁ、と思っても、現実はグイグイ犬が先を歩き、自分はリードを引っ張って歩かなくてはいけない・・・という人も多いでしょう。
なぜ犬はリードを引っ張ってしまうのでしょうか?犬のしつけ・問題行動でもよくあげられる散歩の仕方、引っ張りの原因を見ていきましょう。
ノーリード散歩の違法性や、リーダーウォークの重要性についても。
犬の散歩はいつから始める?
犬にとって散歩は、運動や気分転換だけではなく縄張りを確認するという重要な目的があります。
いつ頃から散歩を始めれば良いのでしょうか?子犬を飼い始めたばかりの人は紀になるところです。
はっきりいつ頃までというのは決まっていないのですが、散歩の前に欠かせないのがワクチンの接種です。
ワクチンの接種が終わっていないうちは、地面におろしたり、他の犬との接触はしないようにしましょう。感染のリスクが高まってしまいます。
ワクチンの接種が終わり、獣医師からOKを貰ってから散歩させるのが安全です。
それまで散歩をしてはいけない、というわけではありません。
抱っこをして外を散歩するはもちろん問題ありません。
子犬にとって、外の世界を見たり聞いたりすることはとても大事です。
生後12週を過ぎると犬は新しいことを受け入れるのが苦手になってしまうので、生後3~12週のうちにさまざまなことを経験させましょう。
犬の散歩のよくある問題点
散歩中の犬の行動に悩んでいる方も多くいらっしゃるでしょう。
よく悩みの声が上がる散歩についての問題点をあげてみました。
➀歩いてくれない。
急にピタッと止まってしまい、歩いてくれなくなってしまった。
➁リードを引っ張る。
真っすぐ進まずに、行きたいところへ向かってリードをぐいぐいと引っ張ってしまう。
➂リードを強く引くと抵抗する。
急に走って行かないように飼い主側がリードを引くと、首を下に向けて抵抗してしまう。
➃拾い食いする。
目の前に草、枝、何か食べれそうなものがあると口に入れてしまう。
➄人や犬に吠えてしまう。
すれ違う人や他の犬、車などに吠えてしまう。噛みついてしまうことも。
➅所かまわず排泄してしまう。
道の真ん中であっても排泄をしてしまう。排泄の回数が多くなった。
飼い主さんの散歩中の悩みはさまざまありますが、リードを引っ張ってしまうケースは特に多いです。
犬の散歩リード引っ張りの原因は?
動物保護法では、飼い主は責任を自覚して、飼っている犬の習性などに応じて適正に飼育するように、と書かれています。あなたは犬の習性を理解していますか?
散歩中、犬がリードを引っ張ってしまうのにはどういった原因があるのでしょうか。
➀ストレスが溜まっていたため。
一日中、家の中やケージで過ごしていてストレスが溜まり、外に出れた興奮により引っ張ってしまう。
➁飼い主が強くリードを引っ張るため。
犬の動きをコントロールしようと、飼い主が強くリードを引っ張った場合、抵抗反射で犬が前かがみの姿勢になったり、飼い主から逃れようとして引っ張ることも。
➂犬が怖がっているため。
犬にとって怖いものが近くにあるとき、怖いものから離れたいがために引っ張ってしまうことがあります。
➃犬が主導権を握っているため。
犬が引っ張るままに歩いてしまい、「リードを引っ張ると行きたいところへ行ける」と犬が学習してしまった。
犬がリードを引っ張って先に進んでしまうと、人にぶつかってしまう、または交通事故の危険があったり、犬が咳きこんでしまい首や呼吸器に負担がかかってしまいます。
飼い主側もリードを持つ手を痛めてしまったり、急な引っ張りで転倒する危険もあるので、なんとかしたいところです。
犬にとっても人間にとっても良いことはありません。
犬ノーリードは法律違反?
ちょっと家の近くだから・・・、自分の犬はお利口だから大丈夫だろう・・・、という思いでノーリードで散歩させてはいませんか?
ノーリードで起こりうる危険性はどういったことがあるでしょうか?
➀交通事故にあう。
急に自転車や車が飛び出して来たら。犬が歩道から車道へ出てしまったら。危ないと思ったときには、犬が手の届かないところへ行っているかもしれません。
➁脱走してしまう。
車のクラクション、雷、体の大きい犬…それらに怯えて急に逃げ出してしまうかもしれません。飼い主が声をかけてもパニック状態の犬には届きません。
➂他の犬や人に危険を与える。
他の犬が苦手な犬または人に、自分の犬が近づいてしまった場合、パニックになってしまう場合もありますし、ぶつかったり転倒するとさらに危険です。
一度は耳にしたことがある「動物愛護法」には、飼い主は動物が走って逃げてしまわない方に「必要な措置」をとる様に、と書かれています。
動物の愛護及び管理に関する法律(=動物愛護法)
第三章 第一節 第七条 1項
動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。
また、環境省が示している「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準(第4-5)」には、
「犬の所有者等は、犬を道路等屋外で運動させる場合には、次の事項を遵守するよう努めること。」と明記されています。
(1) 犬を制御できる者が原則として引き運動により行うこと。
(2) 犬の突発的な行動に対応できるよう引綱の点検及び調節等に配慮すること。
このように犬が突発的な行動をとった時にも制御できるように屋外の散歩はリードをつけることが望ましいのです。
「自分の犬は大丈夫」と思っていても、急に大きな音がして驚いて犬が走り出してしまう可能性もありますし、犬が苦手な人が驚いて転んでしまう・・・など、予測できない事は外では充分に考えられます。
さらに、動物が人に迷惑を及ぼすことがないように努めなさい、とも動物愛護法に記されているのです。
各都道府県の自治体の条例でも、リードをつけるようにと記載されているところがほとんどです。
どこもかしこもノーリードがダメ、というわけではありません。限られた場所、ドッグランやドッグカフェなど、ノーリードでも良い場所はあります。
公園は?と思うかもしれませんが、公園内でも他と同じくリードをつけるべき場所です。公園によっては犬を立ち入り禁止にしているところもあります。
では、ノーリードで散歩しているイメージのある海外ではどうでしょうか?
ヨーロッパのイギリスでは犬が通う学校が多くあり、しつけが行き届いているためノーリードで散歩している方も多く見られます。
大きな公園が多いドイツなどでもノーリードが許されている場所が多いです。しかし、住宅街や子供用の公園やビーチなどノーリードが禁止されている場所はあります。罰金もあります。
ヨーロッパでも法律ではリードを付けるよう定められている場合があり、処罰は日本より厳しい国もあります。アメリカでも同様に、散歩中の犬にリードを付けないと飼い主は罰金が科せられる場合があります。
やはり公道を歩く場合や人がいる場所では、きちんとリードをつけて犬の散歩することが飼い主の責任ですね。
犬の散歩リーダーウォークとは
犬の散歩についてさまざまな問題がありますが、それを解消するためにはリーダーウォークが効果的です。
リーダーウォークとは、犬と飼い主が寄り添って歩くことです。
飼い主より犬が前に出ることはなく、リードが緩んでいることが理想です。犬と人が引っ張り合っている力の入った状態ではない、ということですね。
犬は飼い主と主従関係を築くことにより、安心を得ます。
飼い主に付かず離れず、歩けるようになれば、犬が飼い主のことを信頼している証拠になります。
主従関係を築くことが出来れば、他のしつけもしやすくなるので、まず先にリーダーウォークをマスター出来るようにするのが良いでしょう。
犬は家族の誰がリーダーなのかわからないと混乱してしまいます。
お父さんの言うことは聞いても、お母さんの言うことは聞かない、となっても困りますね。
誰が散歩してもリーダーウォークが出来るように、家族全員で練習することが大切です。
犬の散歩 問題点と理想のまとめ
それではこれまでの犬の散歩の問題点と理想をまとめていきましょう。
散歩の問題点
➀リードを引っ張る。真っすぐ歩かず、好きなとこへ走って行く。
➁急に止まってしまう。歩こうとしてくれない。
➂落ちている物を口に入れたり、拾い食いをする。
➃人や犬に吠える、噛みつく。
理想の散歩
➀飼い主より前を歩かず、付かず離れずの位置を歩く。
➁自発的に飼い主に付いていこうとする。
➂落ちている物が気になっても、声掛けや、少しリードに力を伝えるだけで止まる。
➃他の犬や人とすれ違っても吠えない。
理想の散歩に近づくためには、リードウォークの習得が重要だというのがわかります。
飼い主についてこないからといって犬を引きずって歩くのは良くありません。あくまでも散歩は、犬と歩調を合わせることが大事です。
あなたは愛犬がお利口になって欲しいですか?トイレを決まった場所でできて家の中がキレイ!
散歩でリードを引っ張らなくても横をゆっくり歩いてくれる!
来客や他の犬に吠えたり飛びかかったりしない!
人の食べているものを欲しがったり、盗み食いしない!
爪を切ったり、毛を切るのも嫌がらずおとなしく待てる!
など犬との理想の生活はありますよね。しかし現実には・・・
愛犬をしつけたいけれど、失敗ばかりでうまくいかない・・・
と悩んでいる方は非常に多くいらっしゃいます。
あなたは犬を理解していない飼い主になってないですか?
× リードを引っ張ってコントロールしようとしている
× 家の中の入って欲しくない場所に柵だらけ
× しつけができないのは犬が悪いと思っている犬は200以上の言葉を理解できる賢い動物です。
そして人間と同じように社会性を持って、コミュニケーションを取りたいと思っている生き物なのです。
病気にかからないために予防接種をするのと同じように、犬のしつけはとても重要!
心の健康や生活態度へ大きな影響を与えます。
犬が好きでも、なぜかしつけがうまくいかない。一生懸命やっても犬がいうことを聞いてくれない。
家族や友人に相談したところでまともに聞いてもらえず
また聞いてもらったところで協力してくれるわけもなく・・・
そんな方にオススメの、愛犬をお利口にしつける方法があるのです。今一番売れている!